これを読めば、イッパツ!
翠 健治 経営会計事務所 のできること!
私共の事務所では、お客様に提供する業務の柱として「月次巡回監査」を行っています。当事務所から提供する業務のほとんどは、この「月次巡回監査」の中で行われています。「月次巡回監査」とは、どのようなものなのか、株式会社 甲 の「月次巡回監査」を例にとり、会話形式で紹介しています。
関与先の皆様と会計事務所の関わり方は、各事務所によって千差万別です。これから長いお付き合いができるよう、当事務所の業務内容を知る上での参考にしてください。
午前10時 | 到着 |
監査担当者 (以下、K) | 「おはようございます。今日もよろしくお願いします。」 |
A社長 (以下、A) | 「おはよう。K君は、元気がいいねえ。今日もよろしく頼むよ。」 |
K | 「わかりました!早速、始めさせていただきます!!」 |
Bさん(経理担当) (以下、B) | 「こちらこそ、よろしくお願いします。」 |
K | 「今月もしっかりと入力されていますね。」 |
B | 「はい。仕訳辞書を利用していますから、間違えようがないですよね。最初は、パソコンを使うことは難しいと思っていたけど、FX2は簡単ですね。」 |
K | 「そうですね。勘定科目などを登録しておけば、あとは金額を入力してもらうだけですので、勘定科目の誤りは、ほとんどありませんよね。今月分でわからなかった取引はありましたか?」 |
B | 「今月は車検があったのですが・・・」 |
K | 「なるほど、ここは修正が必要ですね。車検は、通常の修繕費にあたるものの他にも、重量税や自賠責保険料なども支払いの中に含まれていますので、勘定科目を分類しなくてはいけませんね。経営の資料として勘定科目を分類する必要があることの他にも消費税の計算上、勘定科目を分けておく必要があるものもありますよ。」 |
B | 「そうなんですね。これからは、今まで以上に取引内容をよく見て、入力しないといけないですね。」 |
K | 「そのとおりです。毎月ある仕訳以外は、特に注意が必要ですね。でも、わからなかったら僕にいつでも聞いてくださいね。巡回監査日以外でも電話やメールで答えられることもあるはずですから。」 |
B | 「はい、わかりました。覚悟しておいてくださいね。うふふ。」 |
K | 「あははは、私自身の勉強にもなりますから、どんな質問でも受けて立ちますよ。」 |
K | 「預金残高が合っていませんね。ちょうど、給与分が入力していないようですが・・・。」 |
B | 「今月から、PX2の連動仕訳を利用するのですが、うまくいかないんですよ。」 |
K | 「そうですか・・・こうすると、PX2からFX2へ連動仕訳がいくんですよ。そのあとに、FX2を開いて、連動仕訳を読み込むと・・・ね、仕訳を入力をしなくても、ちゃんと出ますよね。でも念のため、毎月出てきた仕訳は、確認してくださいね。」 |
B | 「スゴい!今までやっていた仕訳は、面倒だったんですよ。来月からは、簡単に済んじゃいますね。」 |
(省略)
K | 「領収書なども日付順にしっかりとファイルに保存されていますね。おかげでチェックも早く済ますことができました。来月は入力もさらに精度を上げていただければ言うことナシです。」 |
B | 「わかりました。今日、教えていただいたことは、メモに残してありますので、来月からは、これを見ながらできると思います。」 |
K | 「来月もよろしくお願いします。」 |
K | 「社長、監査が終了しました!今回の試算表です、どうぞ。」 |
A | 「ああ、そうか。君の監査もずいぶんと早くなってきたねえ。」 |
K | 「ありがとうございます。でも、Bさんには、頑張ってもらっていますので、以前よりも入力間違いが減ってきたおかげです。修正のための時間が減ってきていますから。」 |
A | 「そうか、それは、いいことだな。これからも指導を頼むよ。」 |
K | 「わかりました。では、経営状況の報告に戻りますね。今月は、売上高が下がっていますね。」 |
A | 「そうなんだよ。少し予想が外れてね。在庫も増えているんじゃないか。」 |
K | 「そうですね、増えてますね。資金的にも苦しくなっているんじゃないですか。」 |
A | 「そう、このまま行くと新規の借入れを検討しなくちゃいけなくなるからなあ。早速、在庫を減らすよう、対策を考えるよ。資金繰りが悪くなってはかなわんからなあ。」 |
K | 「そうですね。資金が回っていくためにも、出費は抑えないといけませんね。在庫の抱えすぎは、資金繰りを圧迫したり、将来、不良在庫となって損をすることにもなりかねませんから、注意が必要ですね。」 |
A | 「毎月、試算表を確認するようになると、意識が変わってくるな。早く数字を出してもらわんとなんだか落ち着かんよ。」 |
K | 「そう言っていただければ、『月次巡回監査』をさせていただいている甲斐もあります。社長!ちなみに、FX2がリニューアルされたことをご存じですか?御社は、ウインドウズがvista版以上ということで、すでにバージョンアップさせていただいてます。新機能として、出張先からでも業績確認ができるようになっているんですよ。巡回監査が済んでなくても大体の数字はわかるんです。当事務所からアクセスしていただければ、確認できるようになっています。」 |
A | 「それは、スゴいな。今後出張に行ったときには使ってみるよ。ますます業績をすぐに見れるようになるな。今後もよろしく頼むよ。」 |
K | 「わかりました。今日は、ありがとうございました。来月もよろしくお願いします。」 |
午後12時 | 「月次巡回監査」 終了 |
(省略) | |
K | 「今回の経営状況の報告は以上です。ところで、社長、そろそろ決算ですね。」 |
A | 「気がつけば、もうそんな時期だなあ。今期は、君の頑張りもあって、順調だったんじゃないかな。」 |
K | 「ありがとうございます。多少の苦労はありましたけど、結局は、社長はじめ社員さんの頑張りの賜物ですよ。結果として、税額もかなり大きくなりそうなんですよ。そこで、今回は企業防衛制度のご提案をしようと思っているんです。簡単に言うと、社長の生命保険のお話なんです。万が一に備えておくことは、社長の役目でもあると思いますよ。」 |
A | 「生命保険なんて要らんよ。まだまだ、体力には自信がある!まあ、ダメになってもなんとかなるさ。」 |
K | 「そうは言っても、社長が病気や万が一の事故にでも遭ったら、どうするんですか?仕入代金の支払いや借入金の返済など、先行きが不安な会社ということで、一度に多額の支払いを迫られるかもしれませんよ。また、会社の借入金はすべて社長が連帯保証人になっていますから、ご家族の方の将来にも関わってくるんですよ。社長個人の生命保険だけでは、ご家族の生活費としても不十分じゃないですか?」 |
A | 「そうか、それもそうだな。まあ、検討するか。」 |
K | 「なぜ、今の時期かと言うと、生命保険の中にも、会社の経費になるものとならないものがあるので、うまく保険に入ることで節税にもなるんですよ。」 |
A | 「そういうことか。会社の安全もはかれて、税金も安くなるなら一石二鳥だな。」 |
K | 「そうです。以前、見せていただいた保険証券を基に必要な保証額を計算してきました。つまり、今のままでは、万が一の時にこれだけの金額が不足するということですよ。」 |
A | 「そうか、会社の運転資金を考えると、こうなるのか。確かに、今のままでは、やっていけないということがわかるな。で、こういう保険があるわけだな。わかったよ、じゃあ、目を通しておくから、次回の巡回監査までに決めておけばよいかな。」 |
K | 「はい、よろしくお願いします。」 |
(省略) | |
K | 「決算も無事終了しましたね。社長やBさんのおかげでスムーズに終わることができました。」 |
A | 「税額も早めに試算してもらっていたし、驚かずに済んだよ。今年もいろいろと注文すると思うけど頼むよ。」 |
K | 「はい、わかりました。社長、昨年1年の間に書類の保存やFX2の入力状況もずいぶんよくなってきましたので、さらに上のステップに移りたいと思うんです。今年からは、書面添付も開始したいんです。」 |
A | 「書面添付?それは、どんなものなんだね?」 |
K | 「簡単に言えば、会計処理をしっかりとやっている納税者に対して、税理士が、『ここは適正申告ですよ』という太鼓判を押すような制度なんですよ。税理士の責任が問われますから、どの関与先さんでも出せるものではないんです。御社は、適正申告の意識も高く間違いは一つもないと思いますから、是非始めていただきたいんですよ。」 |
A | 「メリットは?」 |
K | 「税理士が太鼓判を押した申告ということですので、特別な場合を除いて、税務署は税理士に疑問点について、問合せをしてからでないと税務調査に入れないことになります。結果、税務調査が少なくなる可能性がより高まります。実際に、疑問点に関して、書類を提出したことで、通常の税務調査にならずに調査が終了したところもありますよ。他にも、最近では金融機関も決算書を見て、融資の判断していますので、書面添付をしている会社に対しては、信頼が高くなり、融資・金利の面で条件を優遇してくれるんですよ。」 |
A | 「そういうことなら、始めたほうがよさそうだな。税務調査となれば、2、3日つぶれてしまうこともあるしな。」 |
K | 「是非、始めましょう。」 |
K | 「突然ですが、社長、電子申告ってご存知ですか?」 |
A | 「何だ、それは?」 |
K | 「毎年、書類で提出している申告書をインターネットを利用して、申告するんですよ。」 |
A | 「そうか、申告書も持っていかなくてもいい時代になるんだな。君らが楽になるだけじゃないか?」 |
K | 「もちろん、会計事務所としても持っていかなくてもよくなるんですけど、それだけじゃないんです。I T社会構築という国の方針を積極的に推進することを社会的使命と考え、お願いしているんです。また、電子申告と合わせて電子納税も始められてはどうかと思うんですよ。すでに御社は、インターネットバンキングを利用していますよね。インターネットバンキングを利用して、納税を行えるんです。法人税や消費税だけでなく、毎月の源泉所得税の支払いもありますから、銀行に行かなくても済むということで、時間や手間を減らすことができますよ。」 |
A | 「なるほど、うちの会社としてのメリットも十分あるんだな。その電子何とかは、もう他ではやっているのか?」 |
K | 「うちの関与先さんでも、電子申告はかなり進んでいます。岐阜県では全市町村が電子申告できるようになりました。県外でも多くの市町村が対応しています。電子納税は、まだ一部ですが、今後順次対応していく予定です。いいものは、いち早く取り入れるという、社長には喜んでもらえると思うのですか?」 |
A | 「ま、まあな、時代を先取りすることは、会社にとってとても大事なことだからな。で、何 が必要になるんだ?」 |
K | 「納税者自らがインターネットで申告や納税をするという場合は、住基カードなどの電子証明書が必要になります。市役所へ行っていただかないといけませんね。この電子証明書は、決算書に書いていただいている社長の署名に相当するものなんですよ。電子申告にすれば、今後はかなりの箇所に書いていただいていた署名も必要なくなりますね。ちなみに、税理士が代理送信する場合は、多くの場合、納税者の電子署名を省略できることになっています。この場合は、電子署名を取りに行っていただくこともなく、電子申告できますよ。」 |
A | 「そうか、決算の署名もたくさんあって大変だからな。それがないというのも楽になっていいな。」 |
K | 「よろしくお願いします。」 |
会計の専門家が貴社へ毎月訪問し、経理事務を親切に指導、また税務全般にわたるアドバイスをします。
適正申告のための経理事務の基盤づくり
適法にそして正確に会計記録がなされるよう、領収書等の保存、伝票の書き方から効率的なパソコン会計システムの導入まで、貴社に適した経理事務の基盤づくりを支援します。
税務相談・税務書類の作成
所得税、法人税、消費税から相続・贈与税対策など税務全般に関する相談にお答えします。また、届出書、申告書等、税務官公庁に提出する書類の作成・提出をいたします。
税理士法による“書面添付”
“書面添付”とは企業が税務申告をする際、その申告内容が正しいことを税理士が保証するものです。この書面添付は税務署だけでなく、金融機関等からの信頼を高めることにも役立ちます。最近では、書面添付を行う企業に対して各種優遇制度を設けている金融機関もあります。
電子申告・電子納税の導入支援
いまやパソコンやインターネットを利用して経営の効率化を行うことが当たり前の時代となっています。電子申告・電子納税ができるよう申請書類の作成や提出等の導入支援をいたします。
経営者の短期・中期的なビジョンの具体化や意思決定に役立つさまざまな業績管理のご支援いたします。
I 経営計画
II 決算対策
決算予測や納税額の試算を行い、節税または利益確保のための戦略的な決算対策を支援します。
III 業績管理
厳しい経営環境に負けない経営体質づくりのため、貴社に合ったコンピュータの導入・活用をトータルにサポートします。
給与計算事務の合理化や人事情報データベースの構築に貢献するシステムです。
連動仕訳
PX2での給与計算データを基にFX2への仕訳データの作成ができます。あらかじめ登録しておくことにより、科目設定や金額の間違いを大幅に減らすことができます。
貴社をとりまく経営上のさまざまな問題について、貴社にあった方法で的確に対応します。
企業防衛制度(生命保険)
企業の成長と人材を守るための最適な生命保険への加入をアドバイスします。
リスクマネジメント制度(損害保険)
企業活動で生じる各種リスクの防衛に、損害保険を活用した適切なアドバイスをします。
各種の情報提供
税務・法律・経済・経営等、意思決定に役立つ情報をタイムリーに提供します。また、重要事項については、事務所開催のセミナーにて、情報提供だけでなく、将来の意思決定のアドバイスもしていきます。
Kくん | 「翠 健治 経営会計事務所」の監査担当者 1980年1月生れ 2002年入所 関与先の存続・発展は、私たちの喜びです!をモットーに働く熱血職員。Kくんは、架空の人物ですが、実際の職員もKくんに負けないよう頑張っています。 |
株式会社 甲 | 岐阜市内に生活雑貨店を2店舗経営 会社設立 平成8年8月8日(決算7月31日) 資本金1,000万円 |
A社長 | 「株式会社 甲」の代表取締役社長 1942年 8月生れ 2001年代表取締役就任、伝統や慣習を重視してきた先代に変わり、ITなど、よいものはどんどん取り入れていく方針で事業の再構築のため、奮闘中! |
Bさん | 「株式会社 甲」の経理担当者 1984年 3月生れ 2004年入社、簿記もパソコンも、学校の勉強と実務での違いに悪戦苦闘中。しかし、着実に成長を続ける頼れる女性。 |
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